|
CH-53K キングスタリオンは、シコルスキー・エアクラフト社がCH-53Eをベースに開発した大型輸送ヘリコプターである。 == 概要 == CH-53Eは、1981年からアメリカ海兵隊・アメリカ海軍で運用されてきたが、老朽化のため2009年から順次退役が始まった。その後継としてHLR(Heavy Lift Replacement)計画で配備が決まったのがCH-53Kである。 当初はCH-53Eを近代化改修で機齢延伸する案が出ていたが、飛行時間あたりに要するコストと整備時間が初期の数倍に膨れ上がっていた問題の解決にはつながらないことから採用は見送られ、代わりにCH-53Eの大規模発展型を新造する事が決定した。これに際し、シコルスキーの下請け契約先として、GKN、EDO Corporation、ロックウェル・コリンズ(ロックウェル・インターナショナルの後身会社の1つ)、Sanmina、スピリット・エアロシステムの5社が開発に加わる事が発表された。 主な改良点として *GE製 GE38-1Bエンジンを搭載する事による出力向上 *コックピットの近代化(グラスコックピット化) *機体の大型化(全長、全幅。ハンヴィーが搭載可能となる予定) *最大搭載可能重量の増加 が挙げられる。 2016年3月に、CH-53K(キングスタリオン)の試験用試作二号機が初飛行と各種試験に成功したと発表された。今後のスケジュール消化とスムーズな量産型への移行過程が実現するとされている。一部で海上自衛隊DDHへの艦載機として推薦する意見もあるが、SH60Kなどといった独自改良型ヘリコプターを量産できる国は限られており、メーカーの試験推移を見極めるとされている、また高額の取得費や費用対効果に優れない為に継続審議とし、2016年現在では、2015年に陸上自衛隊の次期中型汎用ヘリ機種(UH-X)が決定した事で、陸上自衛隊が海自機としての選定に弾みがつく事が期待されている。 2018年には初期作戦能力の付与が予定されている。作戦配備後は、小型ヘリコプターのUH-1Y ヴェノム、中型ティルトローターのV-22 オスプレイと共に、大型輸送ヘリコプターとしての活躍が期待されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CH-53K (航空機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|